・モルト(麦芽)について

ビールの主な原料は麦芽、ホップ、水ですが、今回は麦芽についてちょっと調べてみました。

【麦芽を使う理由】
・麦芽は多くの澱粉を含みまたその澱粉を糖化する酵素を備えている
・麦芽には濃淡や風味などいろいろ種類があり、ビールに多様なフレーバーや色を付けることができる
・穀皮が薄いので麦汁濾過に最適

【麦芽の種類】
麦芽は大麦(小麦の場合もある)を発芽させ乾燥させたものだが、その工程によって幾つかの種類に分けることができる。

■ベースモルト
発芽した麦芽を60℃で乾燥させ発芽を止めた後、85〜105℃程度の低温で焙燥したもの
・ピルスナーモルト
・ペールエールモルト
・ウインナモルト
・ミュンヘンモルト

■スペシャリティモルト
発芽した麦芽を60℃で乾燥させ発芽を止めた後、160〜220℃程度の高温で焙焦したもの
・チョコレートモルト
・ブラックモルト

発芽した麦芽を蒸した後、120〜160℃程度の温度で焙焦したもの
・クリスタルモルト

発芽させない大麦を220〜230℃の高温で焙焦したもの
・ローストバーレイ

【麦芽の色とフレーバー】
上記のように作られた麦芽は、色やフレーバーにそれぞれ異なる特徴を持つ。

■代表的なフレーバー
・ピルスナーモルト:穀粒香、未熟臭、甘味、ナッティなど
・クリスタルモルト:穀粒香、甘味、焦げ臭、カラメル香など
・チョコレートモルト:焦げ臭、コーヒー香、カラメル香、ビターなど

ビールの色は麦芽の色に強く影響を受けるので、濃色の麦芽を使用するほど色の濃いビールになる。